2012_4月

2013_4月(No381)よりP10魅せられてのコーナー。今回は、㈱丸多田中屋 百瀬博子さん」のご紹介です。

ちゃんと引き継ぐのが役目だと思うのです

 代々受け継がれる商人の歴史を遡ること、数百年。ご先祖様は、武田信玄の時代に諏訪に嫁いだ姫と一緒にやってきた、御用商人だったときいています。江戸時代には塩と大豆の商いをしていました。

(丸多)の屋号が付けられた豆は鰍沢(かじかざわ・山梨県の地名)の塩問屋さんに評判が良く、とても喜ばれていたそう。その流れを汲み、現在はお豆や胡麻油など国産・良質の品を取り扱っています。「丸多さんのところ(の豆)なら良い品質だ」「田中屋さんとこにいきゃ、いい豆が買える」。そんな声も昔から頂いています。国道沿いにあるこのお店を継いだのは20歳、短大を出てすぐのこと。高校3年生の時、祖父から「田中屋はどうするんだ」という言葉をかけられました。その後、進学予定だった音楽の道から経済学部へと、大きく方向転換をしたのです。

丸多田中屋百瀬さん.jpg 

 今回まちゼミに参加し、主要商品であるお豆を使った「豆屋さんのおはぎ」というプログラムを用意。上は80代、下は3カ月のお子さんと、幅広い年代の方々にご参加を頂きました。まちゼミ参加のきっかけとなったのは、数年前に商工会議所で開催された、『おこし塾』。一年半の勉強会に参加して、「諏訪をどうにかしなければいけない」という思いを強くしました。前を通ったことはあるけれど、どういうお店か知る機会がなかったという方にも、知っていただく機会になればいいなと考えています。

「ちょっとずくを出して」

 昔の家庭では当たり前だった「お豆を煮る」姿が、近頃はめっきり少なくなってしまったようです。お豆には、それぞれの味があります。金時には金時の味、白花には白花の味。それを出すには、自分で煮なければダメなのです。お料理教室などで煮方を教えると、その簡単さ、美味しさに驚く方がたくさんいます。「ちょっとずくを出して」煮て欲しい。お豆を身近に感じるきっかけになって欲しいとも思っています。

 これからは、まちゼミなどの活動を通じて、まず多くの人にお店を知っていただきたいです。歴史を感じさせる御蔵、庭の松、食器も、蔵にしまいこむのではなく、皆さんに是非見て欲しいと思います。蔵のひとつでは、完全予約制ですが、手打ちのおそばを中心とした懐石料理もお出ししています。こうして皆さんの目に触れる機会を作り出していきたいと思っています。ご先祖様がみんな苦労して築きあげてきたものを、ちゃんと引き継ぐのが役目だと思うのです。それらを足がかりに、駅前から続く商店街に人通りが増えるよう、そして諏訪の街が賑やかになってくれるよう、活動していきたいと考えています。

㈱丸多田中屋(諏訪2丁目10ー23) 電話0266(52)0122

今月の表紙

「高島城の春」絵・文/水谷心さん

高島城の春2013_4.jpg

 長かった冬の寒さが遠のき、桜の季節がやってきた。桜の名所はいくつかあるが、やはり、お城に桜の花がよく似合う高島城は格別だろう。どこからともなく吹いてくる春風に誘われるようにして、高島城の桜を描いてみた。

 高島城が築かれたのは、1600年頃というから、もう400年以上も前のことになる。当時は「浮城」という名が残るように、諏訪湖に突き出した美しい城だったという。現在は湖畔からも離れた場所になってしまったが、並木通りの先にある大手門、三の丸、二の丸、そして本丸へと続く橋、全てが諏訪湖の中だったというから、想像するだけでも素晴らしい。

 江戸の浮世絵師、葛飾北斎の富嶽三十六景に「信州諏訪湖」という絵がある。諏訪湖の向こうに富士山を望む美しい絵だが、この絵の中にも諏訪湖に浮かぶような高島城が描かれている。湖畔には桜の花もあって、何とも言えない素晴らしい風景だ。明治の初めには、その高島城も取り壊されてしまったが、もし、高島城が今でもこの景観を保っているとしたら、有数の名勝として賑わっているに違いない。

 天守閣から望む諏訪湖の景観も年々変わっているが、残していかなければならない大切なものがあるように思う。

 

平成25年4月会議所ニュース(本紙→PDFNo381_2013_4.pdf

主な内容

P1(表紙:水谷心さん「高島城の春」)

P2_3(諏訪商工会議所平成25年度スタート

P4_5(マンスリートピックス:小布施視察、まちゼミ春、女性会他)

P6_7インフォメーション:諏訪商工会議所年間スケジュール他

P8(諏訪圏工業メッセ出展企業募集スタート他

P9(本紙のみ掲載:快進撃企業に学べ_坂本光司さん、トレンド通信_渡辺和博さん)

P10_11(魅せられて(会員さん紹介)、「行事予定、新会員紹介

P12(経営に役立つ冊子のご紹介、会員観桜会のご案内)

以上

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